PD

パーキンソン病と共に生きる

自分がパーキンソン病に認定されたのが平成21年。
それ以前から身体の震え等があり整形外科にて治療していたが、ようやく自分の病名がパーキンソン病と分かりました。どんな病気か判断できず、参考書を調べたら「治らない病気、死なない病気」共に生きる病気だと書かれていてショックを受けました。悩み、どうすればいいんだと苦悶しました。

当時生涯スポーツとしてバウンドテニスを楽しんでいましたが運動障害から動けず立っているのも困難な状況でしたが、仲間の温かい助けと理解で今日まで続けられました。
体のバランスと体力維持に大いに役立ちます。リハビリにと「大人のぬりえ」を勧められたことから色鉛筆水彩画に夢中になり、今では下手でもいいから一生懸命に気持ちを込めて描いた作品を見てもらいたくて個展を開きました。
おかげで多くの人達と接する機会が増えて病気の治療にプラスになっていると思います。会話をすることで気持ちを聞いてもらい助言をもらい自分の生きる喜びにつながり前向きに生きる力となりました。

「パーキンソン病友の会」に入会して一人で悩むことではなく問題を共有することで勇気をもらい、旅行、講演会などでお互いに交流することで共に頑張る力と新しい治療方法、問題の解決の手段として参考に出来ることに。
支部の活動で「カラオケ」をやっています。自分は小さい時から「音痴」と言われ唄うことがありませんでした。自分でも驚いてしまいましたが皆といることで声が出るようになりやっと1曲まがりなりにも唄えるようになり楽しみになりました。

このような経験から同じ立場の人との付き合いも大切ですが、社会生活をしていくためには自分は正直に自分の状況をオープンにして自ら出来ることは一生懸命努力すること、そして助けていただくときは感謝を忘れないことだと思います。 人生一回きりです。自分のできる範囲で明るく楽しく前向きに生きたほうがいいじゃないですか。

(追伸)
新聞の投稿欄を見て「一生懸命に前向きに生きよう」と努力する人が声を上げた事が嬉しくて、自分も勇気を出して書きました。

上記コラムについては、全国パーキンソン病友の会の会報誌に掲載された内容を個人が特定できない形に修正した上で、同会のご承諾のもと掲載しております。