PDデビュー
自宅そばの病院から、妻の勧めで市内の病院へ変更をした。車の運転ができなくなる日のことを考えて、今日は電車とバスを利用して通院を試みる。
私が体の異常に気が付いたのは、サラリーマン生活が終了し、さて旅行でもしようか、と考えているときでした。車の運転をしているときに、左手が妙に震え、左足に力が入らないのに違和感を覚えました。当時パートをしていましたが、すぐ仕事を辞め、体を休めることにし、掛かり付けの病院に相談をしました。何かしら薬をいただき様子をみたが、何も変わりませんでした。脳神経内科を紹介していただき、MRIその他一通りの検査、薬の処方、再度受診・・・・・・宣告・パーキンソン病です。
大病をしたことがない私は、頭の中が???? 何だこれは。スマホもパソコンも操作出来ない私は、病院の帰り本屋に行き、パーキンソン病の本を買い、読んでアゼン! 人生の絶望を感じた一瞬でした。
これからどうしよう? 人生終活の計画を変更せざるをえませんでした。頭の中を整理し
①病気の中味をもっとよく知る必要がある。この先何年でどうなるのか?そのためには、同じ病気の方に会い、話を聞く
②自分の出来ることを元気な内に行動する
③家族への告白と協力依頼
④今後の自分らしい生き方を見つける
以上の4つが頭に浮かび、一つひとつ実践に移りました。
①は友の会へ入会し、先輩の方々から色々アドバイスをいただき、A・T・M(At The Moment)で毎日暮らすことを目指しています。②は何でも手を出しすぎ、パンクしてしまいました。今は少し整理し、ゆっくり進むことを心掛けています。③は、妻が福祉関係の仕事、娘が看護師ということもあり、私の心配を気にもとめず、現状を理解してくれました。④は今後の課題として模索していこうと思います。
そんなノー天気な自分ですが、PDデビューしてしまいました。これから皆様宜しくお願い致します。
上記コラムについては、全国パーキンソン病友の会の会報誌に掲載された内容を個人が特定できない形に修正した上で、同会のご承諾のもと掲載しております。