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希望を持って未来に

7年前になるのかな、初めて気付いたのは右手の震え。最初はわからなかった。病院に行くと聞きなれない病名「パーキンソン病です」と言われた。

「治るのですか?」と先生に尋ねると「今の医学では治りません」と言われた。進行を止めるのが精一杯と、軽く言われた。

すごいショックだった。

入退院を繰り返し、生活が一転した。保健師さんに相談すると「病気と付き合うより仕方ない」と、ここでも軽く言われた。

今までできたことが、できなくなった。つらい、苦しい毎日が始まった。

病気と付き合えばいいと言われても、それは軽くできない。前向きに生きようと何回も心に思った。けれど覚悟を決められない。一生このままでいるのだな、と思うと大変だ。市内にある病院で手術も受けた。若い頃がなつかしい。

私は小さな温泉村で、民宿を経営しているが、その仕事もできなくなってしまった。

今では、一人で悩まないで、同じ病気の人との交流を望んでいる。同じ病気の人、ぜひ私の民宿に来て、悩みを語り明かしませんか。希望をもって、行きましょう。

上記コラムについては、全国パーキンソン病友の会の会報誌に掲載された内容を個人が特定できない形に修正した上で、同会のご承諾のもと掲載しております。